医療ウィッグは確定申告で控除できるの?
医療ウィッグは、がん治療や脱毛症などの医療行為によって髪を失った方が、社会生活を送るために必要な場合に限り、医療費控除の対象となる可能性があります。
ポイントは、「美容目的ではなく、治療の一環として必要」という点です。
医療費控除の対象となる条件
控除対象になるには、次の条件を満たす必要があります。
- 医師による治療が原因で髪を失ったこと
- 医療用として販売されているウィッグであること
- 領収書に「医療用ウィッグ」と明記されていること
美容目的や、医療用と明記されていないウィッグは対象外になります。
控除を受けるために必要な書類
申請には以下の書類を準備します。
- 医療用ウィッグの領収書(「医療用」と明記されたもの)
- 治療を証明する書類(診断書や通院記録など)
- 医療費控除の明細書
診断書は必須ではない場合もありますが、あった方がスムーズです。
申請方法と手順
- 必要書類を揃える
- 医療費控除の明細書を作成
- 確定申告書に記入
- 税務署へ提出(またはe-Taxで送信)
申請は毎年2月16日〜3月15日の間に行います。
確定申告の注意点
- 領収書は5年間保管義務があります
- 家計全体の医療費が年間10万円(所得200万円未満は総所得の5%)を超えた場合のみ控除対象
- 美容目的と判断されると控除が認められません
控除を活用するメリット
医療ウィッグは決して安くない買い物。医療費控除を活用すれば、所得税や住民税の負担が軽くなり、経済的な安心につながります。
費用負担を減らすために
医療用ウィッグを購入する時は、「医療用」と明記された領収書を必ずもらうことが大切です。
不安や疑問がある場合は、税務署や医療ウィッグ販売店に相談してみましょう。
少しでも負担を減らして、安心して毎日を過ごせますように。
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