40.何度か買い直してるけど、しっくりくるものが見つからない

ウィッグと心のこと

「何度か買い直してるけど、しっくりくるものが見つからない」

〜本当の“似合う”は、安心して過ごせること〜

「3つ目のウィッグなんですけど、また欲しくなって…」

そう言って、少し照れたように、でも少し疲れたように笑ったお客様がいました。

最初は通販で購入。思ったより毛量が多くて、「使いづらいな」と感じたそうです。

2つ目はサロンで勧められたもの。でも、色味が地毛より明るく、

「似合っている気がしないまま、そういうものかなと購入して、外では結局使わずじまいで…」と。

■ 失敗じゃなくて、「まだ途中なだけ」

何度も買い直すと、「自分に似合うものなんてないのかも」って思ってしまう。

でも、それは“失敗”ではなくて、**「本当に自分に合うものに近づいている途中」**だと思うんです。

そのお客様も、最初は自分でも何が違うのかわからなかったとおっしゃっていました。

でも、いろんなウィッグを試す中で、少しずつ見えてきたそうです。

「私はふんわり軽めのスタイルが落ち着くんだって、やっとわかってきました」

「髪色も、暗めのほうが自分らしく見えるんです」

それに気づいてから、ようやく「つけていて落ち着く」ウィッグに出会えたと話してくれました。

■ 「似合う」と「安心できる」は、ちょっと違う

私たちはつい、「似合ってるかどうか」だけを気にしがちです。

でも、お客様の多くが、こうもおっしゃいます。

「まわりから“いいね”って言われても、自分で落ち着かないとつけられないんです」

本当にしっくりくるウィッグは、

誰かに褒められるものというよりも、**“つけたときに自然に笑えるもの”**なのかもしれません。

■ 「これなら外に出られるかも」

その気持ちが、はじまりになる

ある方は、何度も買い直したあと、

「どうせまた違うかも…」と不安を抱えながら試着にいらっしゃいました。

そのとき、自分の洋服に合わせて前髪のラインを少し変えて、

カラーも落ち着いたトーンに合わせたところ…

「あれ?これなら外に出られるかも」

とポツリとつぶやかれて、それが切り替えの瞬間になったのです。

その後、友人とのランチにウィッグをつけて行けた、と笑顔でご報告いただきました。

■ 「自分らしさ」に出会うまで、時間がかかっても大丈夫

ウィッグって、髪の毛の代わりではあるけれど、

同時に**「自分をどう見せたいか」「どう過ごしたいか」**に向き合うものでもあります。

だからこそ、しっくりくるまでに時間がかかるのは、自然なこと。

むしろ、そのぶんだけ、きっと「これだ」と思えるものに出会えたときの喜びも大きいです。

最後に

何度も買い直してしまったとしても、それは決して無駄ではありません。

「私はこういう髪型が落ち着くんだ」

「この色のほうが自分らしく感じられる」

そうやって、自分にとっての“心地いい”を見つけるための大切なプロセスです。

つけていて「鏡を見ても自分らしくいられる」、

そんな1着に、きっと出会えます。

あきらめずに、あなたのペースで探していきましょうね。

そのお手伝いができたら、心からうれしく思います。

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