39.お子さんの卒業式のために、ウィッグを準備されたお客様の話

ウィッグと心のこと

今回もお客様の体験談から

あるお客様は、抗がん剤治療の最中で、脱毛が進んでいる時期でした。

そんな中でも、「子どもの卒業式には、きちんとした姿で出席したい」と、ウィッグのご相談にいらっしゃいました。

ご試着のときは、

「間に合うかしら…」「不自然に見えないかしら…」と不安もにじんでいましたが、

お式の2ヶ月ほど前にウィッグをご購入。

そして前日には、卒業式に向けてメンテナンスとセットにお越しくださいました。

ウィッグはふんわりと自然に整え、当日の服装に合わせて少しきちんと感をプラス。

私も心を込めて、お仕上げさせていただきました。

■ 後日、お客様からいただいた言葉

「おかげさまで、無事に出席できました。子どもにも“きれいだったよ”と言ってもらえて……

あの日、ちゃんと母親としての姿でいられたこと、本当にありがたかったです。」

そう話されるお顔は、とても晴れやかで、

その姿を見て、私の方が胸がいっぱいになりました。

■ 「式の日を、自分らしく迎えるために」

治療中でも、式や大切な行事は待ってくれません。

だからこそ、「その日だけでも、きれいに整えて出たい」と思うお気持ちは、

本当にまっすぐで、力強いものだと感じます。

ウィッグは、ただ髪を隠すためのものではなくて、

**“大切な日に、自分らしく立つための後押し”**にもなってくれる。

そんな瞬間に立ち会えたこと、心から光栄でした。

このように、特別な日を迎えるとき、

「ちゃんとできるかな」「間に合うかな」と不安になるのは、とても自然なことです。

でも大丈夫。ウィッグがあれば、きちんと整った自分でその日を迎えることは、ちゃんとできます。

無理せず、自分らしく、その日を笑顔で迎えられますように。

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