まだらな脱毛」で迷った時期に
〜お客様の声から見えてきた“タイミング”〜
「ウィッグ、そろそろ使ったほうがいいのかな…」
そう思いながらも、鏡を見ては悩んで、結局そのまま1日が終わる。
これは、実際にお客様から何度も伺ったことのあるエピソードです。
とくに脱毛がまだらに進んでいく時期は、見た目の変化に気持ちがついていかなくて、
ウィッグに切り替えるべきかどうか、迷ってしまう方が本当に多いんです。
■ あるお客様のお話
抗がん剤治療を始めて2週間ほど経った頃、
最初は少しずつ髪が抜け始め、その後どんどん抜けるスピードが増してきたそうです。
ただ、それでもまだ地毛が半分ほど残っていた時期。
「全部抜けてからウィッグにしようと思っていたけど、毎日鏡を見るたびに、バランスが悪くてつらくなってきた」
と、お話してくださいました。
そんな中、お子さんの学校行事があり、少しきちんとした服を着て出かける予定があったそうです。
「迷ったけれど、その日だけは試しにウィッグをつけてみようかなと思って…。
初めて外でつけた日は緊張もあったけど、誰にも気づかれなくて。
逆に“なんであんなに悩んでたんだろう”って思ったんです。」
その後は、「今日はつけようかな」「今日はおうち用でいいかな」と、
気持ちと相談しながら、自然に使い分けるようになっていきました。
■ 「切り替える日」は、自分で決めていいんです
「いつからウィッグを使い始めるべきか?」というのは、
決して「誰かに決められること」ではありません。
でも、**“気持ちがちょっと落ち着く日”**や、
**“誰かと会う予定がある日”**が、きっかけになることはよくあります。
中には、鏡の前で毎日少しずつ練習して、
「今日はお散歩だけウィッグで行ってみようかな」と、小さな一歩を踏み出す方も。
■ まだらな脱毛の時期こそ、無理をしない工夫を
切り替えが不安な方には、
・帽子と合わせて使える「毛付き帽子」
・部分的にカバーできる「前髪ウィッグ」
・ウィッグを“おでかけ用”と“おうち用”に分けるなど、
負担を減らしながら、自然に慣れていく方法もあります。
「使う」か「使わない」かの二択ではなく、
“少しずつ慣れていく”という選択肢もあることを、知っておいてほしいです。
〜大丈夫、あなたのペースで〜
まだらな脱毛の時期は、とても揺れやすい時期。
でも、迷っても、悩んでも大丈夫です。
「今日はつけてみようかな」その小さな気持ちが、切り替えの合図になることもあるから。
周りの人の目が気になる日もあるかもしれません。
でも、一歩ずつ、自分のペースで。
その“あなたのリズム”を大切にしてほしいと思っています。
あなたが安心して、日常を過ごせるように。そんなお手伝いができたら嬉しいです。
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