36.脱毛がまだらで、いつからウィッグに切り替えればいいのかわからない

ウィッグと心のこと

まだらな脱毛」で迷った時期に

〜お客様の声から見えてきた“タイミング”〜

「ウィッグ、そろそろ使ったほうがいいのかな…」

そう思いながらも、鏡を見ては悩んで、結局そのまま1日が終わる。

これは、実際にお客様から何度も伺ったことのあるエピソードです。

とくに脱毛がまだらに進んでいく時期は、見た目の変化に気持ちがついていかなくて、

ウィッグに切り替えるべきかどうか、迷ってしまう方が本当に多いんです。

■ あるお客様のお話

抗がん剤治療を始めて2週間ほど経った頃、

最初は少しずつ髪が抜け始め、その後どんどん抜けるスピードが増してきたそうです。

ただ、それでもまだ地毛が半分ほど残っていた時期。

「全部抜けてからウィッグにしようと思っていたけど、毎日鏡を見るたびに、バランスが悪くてつらくなってきた」

と、お話してくださいました。

そんな中、お子さんの学校行事があり、少しきちんとした服を着て出かける予定があったそうです。

「迷ったけれど、その日だけは試しにウィッグをつけてみようかなと思って…。

初めて外でつけた日は緊張もあったけど、誰にも気づかれなくて。

逆に“なんであんなに悩んでたんだろう”って思ったんです。」

その後は、「今日はつけようかな」「今日はおうち用でいいかな」と、

気持ちと相談しながら、自然に使い分けるようになっていきました。

■ 「切り替える日」は、自分で決めていいんです

「いつからウィッグを使い始めるべきか?」というのは、

決して「誰かに決められること」ではありません。

でも、**“気持ちがちょっと落ち着く日”**や、

**“誰かと会う予定がある日”**が、きっかけになることはよくあります。

中には、鏡の前で毎日少しずつ練習して、

「今日はお散歩だけウィッグで行ってみようかな」と、小さな一歩を踏み出す方も。

■ まだらな脱毛の時期こそ、無理をしない工夫を

切り替えが不安な方には、

・帽子と合わせて使える「毛付き帽子」

・部分的にカバーできる「前髪ウィッグ」

・ウィッグを“おでかけ用”と“おうち用”に分けるなど、

負担を減らしながら、自然に慣れていく方法もあります。

「使う」か「使わない」かの二択ではなく、

“少しずつ慣れていく”という選択肢もあることを、知っておいてほしいです。

〜大丈夫、あなたのペースで〜

まだらな脱毛の時期は、とても揺れやすい時期。

でも、迷っても、悩んでも大丈夫です。

「今日はつけてみようかな」その小さな気持ちが、切り替えの合図になることもあるから。

周りの人の目が気になる日もあるかもしれません。

でも、一歩ずつ、自分のペースで。

その“あなたのリズム”を大切にしてほしいと思っています。

あなたが安心して、日常を過ごせるように。そんなお手伝いができたら嬉しいです。

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