18.ウィッグをつけて歯医者に行く前に知っておきたいこと

先日、ウィッグをご利用いただいているお客様から、こんなお話を伺いました。

「歯医者に行ったとき、治療中にウィッグがズレてしまってすごく焦ったんです。椅子を倒された時に少しずつずれてきて、治療よりも“見られてないかな”ってことばかり気になってしまって…」

医療用ウィッグを使っていると、日常の中でふとした不安を感じることがありますよね。特に歯科治療のように横になったり、顔まわりを触られたりする場面では、どうしても心配になる方もいらっしゃいます。

今回は、そうしたお声をもとに、歯科医院でウィッグがズレないための工夫や、安心して通うためのヒントをまとめてみました。

同じように悩んでいる方に、少しでも安心してもらえたらうれしいです。

◼️ ウィッグがズレないための解決法

① 【固定力アップ】ウィッグ専用の滑り止めグッズを使う

• シリコンバンド(ウィッググリップ)

• 頭に巻くだけで摩擦力でズレを防止

• 締め付け感が少なく、長時間つけても快適

• ウィッグ用ピン/クリップ

• 地毛が少しでもあれば内側から固定できる

• 地肌に当たって痛くないよう調整が必要

• 医療用テープ(肌用両面テープ)

• 額や側頭部に軽く貼ってズレを防止

• 皮膚が敏感な方はパッチテストを推奨

② 【対策準備】帽子やターバンを活用する

• 歯科治療中はリクライニングで頭を倒すため、ターバンやキャップで全体を包むと安心

• 「ウィッグがズレたら困る」と事前に相談すれば、帽子をつけたままOKな歯科もあります

③ 【場所選び】医療ウィッグに理解のある歯科を探す

• 通っている病院やウィッグメーカーに「ウィッグ使用中でも安心な歯科」を聞いてみる

• 「事情があってウィッグをつけている」ことを、受付や担当医に軽く伝えておくと配慮してくれるケースが多い

④ 【対処法】万が一ズレても落ち着ける心構え

• 万一ずれてもすぐに直せるように小さな鏡やピンを持参

• 「この人ウィッグだ」と思われても、「病気の治療中だから必要なんだ」と考えることで、気持ちが軽くなる人も多いです

• **「ズレても命に関わることじゃない」**と、自分を責めすぎないようにしてくださいね


医療用ウィッグをつけての通院、とくに歯医者さんのように横になる場面は、

思っている以上に不安が大きいものですよね。

お客様のお話を聞いて、「見た目の不安」や「人目が気になる気持ち」は、

本当に繊細で、でも誰もが抱えているものなんだと、あらためて感じました。

ほんの少しの工夫や、事前の準備で不安はぐっと小さくできます。

「気にしすぎかな…」と思わずに、安心できる方法を選んでいいんです。

同じような経験をした誰かの声が、少しでもあなたの安心につながりますように。

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