16.男性用医療ウィッグについて

医療用ウィッグというと、女性向けのイメージが強いかもしれません。でも、治療の過程で髪を失うことに悩むのは、男性も同じです。男性用の医療用ウィッグも、しっかりと選べる時代になっています。

髪型が整っていることで、外見だけでなく気持ちも整い、自信につながることがあります。お仕事や日常の外出など、「いつもの自分」で過ごすために、医療用ウィッグは心強い味方になってくれます。

◼️ 男性ウィッグの特徴

• ナチュラルな短髪スタイルが豊富

 ショートヘアやベリーショート、自然な白髪混じりなど、年齢や雰囲気に合わせて選べます。

• 通気性・フィット感を重視

 男性は比較的汗をかきやすいため、通気性の良い素材や、ズレにくい構造が採用されているものが多くあります。

• シンプルな手入れでOK

 忙しい方でも扱いやすいように、手間が少なく、清潔に保ちやすい設計がされています。

◼️ 実は少し注意が必要、ヘアスタイルの「制限」について

医療用ウィッグは、あくまで“かぶる”タイプの髪なので、スタイルにはいくつか制限があります。特に男性に人気のある以下のような髪型には注意が必要です。

• 刈り上げ(フェードカットなど)

 地肌が透けて見えるようなスタイルは、ウィッグの構造上、再現が難しくなります。

• オールバックや七三などの“分け目を強調する”スタイル

 人工皮膚(つむじや分け目)の範囲が限られているため、不自然に見えてしまうことも。

このため、ウィッグでは自然なショートスタイルや、ボリュームを持たせたナチュラルな仕上がりが主流です。

「完全にいつもの髪型と同じ」とまではいかなくても、似た雰囲気のスタイルを選ぶことで、十分自然な印象になります。

◼️ 選び方のポイント

• 普段のスタイルに近い髪型を選ぶ

 急に雰囲気が変わると違和感を覚えやすいので、普段の自分に近いスタイルが安心。

• 試着ができるとベスト

 可能であれば試着をして、肌触りやフィット感を確認してみましょう。オンラインでも対応してくれるメーカーもあります。

• 必要に応じてカットや調整も

 購入後に美容師さんに微調整してもらうと、より自然に、自分らしいスタイルに仕上がります。

治療と向き合いながらも、少しでも「いつも通りの自分」でいられることは、気持ちの支えになります。

男性も、気負わず自然に医療用ウィッグを取り入れながら、日々を前向きに過ごしていけますように。

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