治療が落ち着いて、少しずつ髪が生え始めると、「そろそろ医療ウィッグを外してもいいのかな?」という気持ちが芽生えてきます。
でも、いざ外すとなると、見た目や周囲の反応、自分の気持ちなど、さまざまな不安が湧いてくるものです。
今回は、髪の毛が生えてきてからの医療ウィッグとの付き合い方について、心と体の両方に寄り添ったステップをご紹介します。
髪が伸び始めたら気をつけたいこと
髪が伸びてくると、医療ウィッグの内側で蒸れやすくなったり、ムレによるかゆみを感じやすくなったりします。
そんなときは、インナーキャップの素材を見直したり、通気性のよいウィッグに切り替えるのがおすすめです。
また、自毛が押されてウィッグが浮きやすくなる場合もあるので、着用のフィット感もこまめにチェックしましょう。
ウィッグを外すタイミングは人それぞれ
「髪が生えたから、すぐウィッグを外さなきゃ」と思わなくて大丈夫です。
見た目が整ってくるまでに個人差があるのはもちろん、気持ちが追いつかないこともあります。
大切なのは、自分が「もう大丈夫」と思えるタイミングで、少しずつウィッグを卒業していくことです。
外出時と自宅でスタイルを分けてみる
人と会う外出時には医療ウィッグを使い、家では帽子やターバン、自毛のままで過ごすというスタイルの使い分けも効果的です。
この方法なら、ウィッグに頼りすぎず、自毛にも慣れていけるのでおすすめです。
少しずつウィッグの出番を減らしていく練習としても◎です。
自毛カットのタイミングと美容室の選び方
自毛がある程度伸びてきたら、美容室で整えてもらうことで「自毛デビュー」への一歩が踏み出しやすくなります。
ウィッグに慣れていた方にとっては、久しぶりの美容室がドキドキかもしれませんが、医療ウィッグに理解のある美容師さんなら安心です。
事前に相談できる美容室を探しておくと、心のハードルも下がります。
医療ウィッグと自毛のミックススタイルもアリ
前髪ウィッグや部分ウィッグなどを取り入れて、自毛と医療ウィッグを組み合わせたスタイルもおすすめです。
「全部をウィッグで隠す」から「自毛も活かす」へと移行することで、見た目も気分も自然に変わっていきます。
自分の髪とウィッグを一緒に楽しめる期間だと思えば、前向きに過ごせます。
気持ちの整理もゆっくりと
髪が戻ってくることはとても嬉しいことですが、医療ウィッグを手放すのが寂しく感じる方も少なくありません。
「あのウィッグがあったから頑張れた」という気持ちは、とても大切なものです。
急がず、気持ちにも寄り添いながら、自分らしくウィッグ卒業のタイミングを迎えてくださいね。
ウィッグ卒業後の新しいおしゃれも楽しもう
髪が伸びてきたら、新しいヘアスタイルを楽しめるチャンスでもあります。
「ずっとショートだったけど、ロングにしてみたい」「カラーに挑戦したい」といった新しいおしゃれの楽しみが待っています。
ウィッグ生活で培ったスタイルの知識も、自毛アレンジにしっかり活かせますよ。
まとめ
医療ウィッグは、治療中にあなたを支えてくれた大切な存在です。
でも、髪が生えてきたあとの生活もまた、あなたらしく輝けるステージです。
焦らず、自分のタイミングでウィッグとの距離を少しずつ変えていきながら、前向きな気持ちで毎日を楽しんでくださいね。
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